母の日

2本のカーネーション

母の日の歴史


ボストンコモンの庭園にある沢山の星条旗 母の日の習慣はアメリカで始まった

母の日が近づくと、花屋さんの店先は赤やピンクなど色とりどりのカーネーションで賑やかになります。

でもなぜ、母の日にはカーネーションを送るのでしょうか?
その歴史はアメリカの南北戦争時代に遡ります。
ウェストヴァージニア州のアン・ジャービスは、敵味方の区別無く、負傷兵たちのケアに奔走した人物です。 娘のアンナ・ジャービスは、彼女の死後2年後に教会で追悼式を行いました。アンナは彼女のために集まった参加者に、母の好きだった白いカーネーションを配ったのです。
1910年頃から全米に広まり、1914年には5月の第二日曜日が、正式に「母の日」となりました。これが、母の日の起源と言われており、日本へは明治時代末期に教会のイベントで人々の間に広まりました。

当たり前のようで普段は忘れがちな、”母の愛”と言うものを今一度思い出し、母に感謝するとても素敵なイベントです。
血縁や親族でなくても、母の様な方へのプレゼントでも構わないと思います。
大事な方へ、想いを形にして伝えることが大事ですね。
 
 

カーネーションの色の花言葉


カーネーションの花ですが、色によって花言葉が違うので、気をつけてみてください。

:母への愛、愛を信じる、熱烈な愛
ピンク:温かい心、感謝
:尊敬、気品や誇り
オレンジ:純粋な愛、清らかな慕情、あなたを愛します
黄色:美や友情
青色:永遠の幸福

赤やピンクを選べば間違いないですね!
 

<ちょっと気をつけたい色>

白:あなたへの愛は生きています
※亡き母を偲ぶ花とも言われているので、ご存命の方には避けた方が良いかもしれませんね。

濃い赤:欲望、心の哀しみ
※花言葉を気にする方にはネガティブなイメージになってしまいます。

カーネーションの香り


スプーンに乗ったクローブ

カーネーションの花の香り、皆さんはどんな印象が有りますか?優しい甘い香りがしますか?グリーンな爽やかな香りがしますか?ツンと、スパイシーに感じますか?

カーネーションの香りの中心と言えば何と言ってもオイゲノール (Eugenol)です。
カーネーションの香りの中心であるオイゲノール。そこにローズにも含まれるフェニルエチルアルコール、ベンジルベンゾエート、ベンジルサリシエート、シンナミルアルコール、シトロネロールなどが加わり全体の香りを形作っています。

このちょっと苦く甘いツンとした刺激的なニオイ。スパイスで言うと丁子 (Clove)に似た感じがします。正露丸とか、歯医者さんのニオイ、と表現する方もいます。インドのチャイや、肉料理の臭み消しにも使われるクローブ。ゴキブリなどの害虫も逃げていく様な強いニオイなので、キッチンの片隅においておくのも良いアイデアです。

クレオパトラがバラを愛していたのは有名ですが、このクローブも殺菌効果やその強い匂いで時の権力者を魅了していました。そして大変貴重なものでした。英雄アントニウスにはじめて会いに行く船の帆に、クローブの香りをつけ、港には入港する前から潮風と共に香りが届いていたとか。

また、映画ラストエンペラーの冒頭、宦官の口に入れられていたのも丁子(クローブ)ではないでしょうか。エンペラーの間近で支える宦官たちの口臭予防だったのでしょう。

このクローブが印象的に使われている香水といえば、なんと言ってもニナリッチの「レール・デュ・タン」です。また、カルバンクラインの「エタニティ」も有名です。

匂いの女王ローズの大事な香気成分の一つでもあるオイゲーノール。

実際に出会うことがかなわない方も多い、ステイホームな今年の母の日。
感謝は手紙や言葉、ネット経由で伝え、愛する人を思いながら、ご自分用に一凛、カーネーションを飾るのも良いですね。
スパイシーなクローブ様の匂いを、ぜひ嗅ぎ分けてみてください。

執筆者のご紹介

リモーネ

Limone

国内外の調香師アシスタントを経て、 香料に携わり気が付いたら早、四半世紀…

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