香り見本の人気の3タイプとは?種類と選び方をご紹介

初めまして。
プロモツール株式会社の志賀久仁雄と申します。
シニアブランディングコンサルタントとして、日々クライアントのため、実効性のある製品SP戦略を立案、提案、実行支援に従事しております。

今月より当社プロモツールの各分野のプロフェッショナルから、「香り×ビジネス」に関するコラムをお届けいたします。
その栄えある第1回の担当が私です。
有益な情報を発信できればと思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

さて、香りのある商品は、好みが分かれるため香りの見本を試した上で、購入するかどうかを決定することが多くあります。そこで活用したいのが、「香り見本」です。

 

本コラムでは、「香り見本」の紹介とその戦略的選び方についてご紹介します。

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香り見本とは?


「香り見本」とは、商品の香りを確認するためのものです。

もはや日本のどこのドラッグストアやホームセンターでも、シャンプーや柔軟剤の棚に小さな「香り見本」が設置してあることは当たり前の光景となりました。

「香り見本」さえあれば商品の良さをより伝えられるため、今や販促ツールとして欠かせない存在となっています。

 

「香り見本」の選び方


では、どのような「香り見本」を選べばよいのか?

そのポイントは、以下の4点です。

    • 印象を強く残せる
    • 香りが長時間続く
    • お客様の手が汚れない
    • お子様に対しても安全

 

さて、そもそもなぜ、香り見本を使ったマーケティングや販促が必要なのでしょうか?

突然ですが、プルースト効果という言葉はご存知でしょうか?

特定の香りが、その香りに結びつく記憶や感情をが蘇る現象のことです。

つまり、商品に独自の香りを付与することにより、どこかでその香りは想起され、記憶が呼び起こされます。たとえその日に購入に至らなかったとしても、消費者に「あの匂いがする商品」と印象付けられ、香りで自然に商品を思い出してもらえるのです。

そこで、さらなる付加価値を提供するためにも、商品に独自の香りを付与することが多くなってきました。結果、昨今では購買時にはその商品自体の効果だけではなく、香りも重要視される傾向にあります。

元々は、香りを試してもらうために、小さなボトルに、商品自体を染み込ませたコットンや綿を入れ、テスターとして置かれていましたが、香りがすぐに揮散してしまうため、メンテナンスが大変でした。そこで誕生したのが、「香り見本」です。

 

 

香り見本の種類


「香り見本」には、大きく分けて【ビーズタイプ】【プッシュタイプ】があります。

それぞれの特徴についてご紹介します。

【ビーズタイプ】

まず、ビーズタイプには「ボトルタイプ」「ブリスターパック」の2種類があります。

<ボトルタイプの特徴>  低コストで制作が可能かつ蓋があるため香りが揮散しにくくあるものの、買い物客がボトルの開閉を行う手間があることや蓋が開いたままになってしまい、香りが飛んでしまうこともあります。数週間に1回程度ビーズをつぎ足し・交換の手間はあるものの、繰り返し同じボトルを利用することができます。

<ブリスターパックの特徴>

穴を開けてあるため、手間はなくなりますが、常に香りが揮散している状態になるため、香りの持続期間が短くなってしまうことと、一つ一つがパッケージになっているため、数週間でパッケージごと新しいものと交換しなければなりません

なお、当社では香りの持ちは平均で2週間/回(当社製品調べ)ほどなので、1か月で2回ほどの交換を推奨しています。

【プッシュタイプ】
小さな穴を開けたアルミパウチの中に香料を染み込ませたスポンジを入れたものです。アルミパウチを押すことで、穴から香りが吹き出します。ちなみに、このプッシュタイプのテスターは今ではよく見かけるようになりましたが、約20年前に当社が開発し、実用新案を取得したものです。1回あたりの単価は上がってしまうものの、2ヶ月ほど香りが持つので、長期の販促であれば、図①の通り、結果的に75%コストダウンにつながります。

また、香りが揮散してしまうこともないので、お客様もいつでもフレッシュな香りをお楽しみいただくことができます。

なお、昨今では店頭における購買活動が復活し、香り見本を手に取る抵抗感が薄れたことに加え、プッシュタイプはフレッシュな香りが大幅に長持ちするという認知が拡大・定着し、多くの取引先様からはプッシュタイプが好まれ選ばれており、当社の売上は2023年8月末に販売累計個数650万個を突破し、今や「香り見本」の代名詞になりました。

 

「香り見本」として使用するには、プッシュタイプのように数か月単位で香りが持続して欲しいところです。

最低でも2〜3か月は持たないとプルースト効果は得られないと考えてよいでしょう。

 

以上、いかがでしたでしょうか。

ドラッグストアやスーパーへ行くと、ほぼすべての高価格帯のヘアケア製品をはじめ、シリーズごとに様々な香りのバリエーションを有するトイレタリー製品や柔軟剤に香り見本が置かれています。これは、メーカー各社が新製品や季節限定品などの高付加価値要素として香りが不可欠であると考えていることを意味し、消費者が購入の意思決定材料として香りをとりわけ重視していることがわかります。

 

当社では、お問い合わせいただきご要望を伺ったのち、仕様や数によりますが、2~3ヶ月程度で制作することが可能です。香料がない場合も、経験豊富な調香師チームが製品に近い形の香りを開発し、香り見本として作ることが可能です。(ただし、香りにより再現できない場合や時間を要する場合があります)

 

プロモツールでは、お客様の満足出来る香り見本をご用意しておりますので
ぜひ、皆さまからのお問い合わせをお待ちしております!

詳細・お問い合わせはこちらから 
担当:営業部 松岡

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執筆者のご紹介

志賀 久仁雄

Kunio Shiga

プロモツール株式会社  営業部 シニアブランディングコンサルタント ⼤学…

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