魅惑のコーヒー「コピ・ルアク」

コピ・ルアク

皆さん、コーヒーはお好きですか?
私はコーヒーが好きで休日は純喫茶巡りがライフワークなのですが、コーヒーと言っても実に様々な種類がありますよね。
本日は高級コーヒーの代表格でもある「コピ・ルアク」をご紹介したいと思います。

“コピ”とはコーヒーを指すインドネシア語、“ルアク”はマレージャコウネコの呼び名だそうです。コピ・ルアクはジャコウネコが食べたコーヒーチェリーの糞から得られるコーヒーで、ジャコウネコの腸内細菌や酵素の働きで独特な風味へと変化します。
ジャコウネコ

私が入ったカフェは超極細挽きの豆が入ったカップにお湯をそのまま注ぎ、沈殿したら上澄みを飲むスタイルでした。(お安めのカフェで2000円くらい、某ホテルのラウンジでは一杯5,000円だそうです…)

まず、一口飲んで今まで飲んだことがない味に驚きました!口に含んだときのコーヒーらしい風味立ちはなく、ひたすらに静かな味です。
そしてゆっくりと口の中全体を軽いタッチで包み込み、しばらく離さない喉越し。飲んですぐの軽かったタッチは、徐々に圧倒的存在感で私の味覚と嗅覚を支配しました。
霧がかったMusk(ムスク)と生木の芯の部分のような少し水分を有した潤いのあるWoody(ウッディ)が特徴的です。
色でいうと青みがかった薄いベージュ、質感はマットです。
Woody(ウッディ)でも適度な湿度がある感じはCedarwood(シダーウッド)ではなく、Musky(ムスキー)さもあるので、Sandalwood(サンダルウッド)、Cypriol(シプリオール)やNutmeg(ナツメグ)の残香に似ている感じです。
コーヒー特有の酸味や苦味といった風味は印象になく、飲み終わった後もずーっと喉にMusky(ムスキー)、Woody(ウッディ)な風味が残ります。
まるでMusk(ムスク)を飲んでいるようで、“いつものコーヒーとは別の物“というのが私の印象でした。

今思うと、クラシックの「ヴィヴァルディの冬」のようなコーヒーだな、と思います。
曲の始まりが静かで、後半になるにつれて盛り上がる。とてもドラマチックなコーヒーでした。

次回飲むときは冬を聴きながら飲んでみよう!と思います。

さらに希少なコーヒーとして「ブラック・アイボリー」もありますので、こちらもいつか飲んでみたいですね。

執筆者のご紹介

匹田 愛

Ai Hikita

繊細な嗅覚とタフなプロ根性を兼ね備えた骨太女子 良いニオイも臭いニオイも…

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