銀杏(イチョウ)の葉

銀杏の黄色い葉が落ちた並木道

当社のご近所にある六義園、また芝公園や旧芝離宮恩賜庭園では見頃となっていますが、都内でも落葉が始まり、いよいよ本格的な冬の到来を告げています。

先日の雨。
濡れた黄色い葉っぱがペタペタと、いつもは殺風景なコンクリートの地面を彩っていました。
それになんとも言えない、良い香り。
青臭いけど、なんだか身体に良さそうなホッコリとした香りです。

銀杏は中国原産。生きた化石と言われるほど古く、約二億年前に出現した植物です。
樹木としては「イチョウ」と呼ばれます。
種子は銀杏(ぎんなん)と呼ばれ、「イチョウの“実”」として食用されています。
皆さんもイチョウの木の下を歩いていると、独特の匂いが気になる方は多いのではないでしょうか。
あの独特の銀杏匂いについては是非語らねばならないところですが、今回は銀杏ではなく、イチョウの葉のについてお届けします。
 

 

銀杏の葉


銀杏の葉

銀杏の葉には様々な有効な成分が知られています。
強い抗酸化作用や血行促進作用のあるフラボノイドや、神経細胞での活性酸素を抑制するギンコライドです。
この様な効能から、記憶力アップのサプリメントや、スキンケア、ボディーケア商品にも多く取り入れられています。

しかし銀杏の葉にはギンコール酸と言う成分があり、皮膚接触などでアレルギーを引き起こす場合もあります。
エキスとして抽出された物は多くは除去されてしまうので安心ですが、大量に摂取しない、他の薬との飲み合わせにも注意が必要です。気になる場合は主治医に相談しましょう。

銀杏の葉で防虫剤


銀杏の葉の香りにはシキミ酸という成分があり、これは防虫剤にも使われるそうです。
古文書の間にしおりのように色づいた銀杏の葉が挟まっていることがあるそうですが、これは当時貴重だった和紙を虫から守るためだったのですね。

ご家庭でも天然の防虫剤を作ってみてはどうでしょうか?

<銀杏の葉で防虫剤>
1.黄色に色付いた銀杏の葉を洗って、よく乾燥させます。
2.数枚ほど、お茶パックやネットなどに入れます。
3.クローゼットや、洋服ダンスなどに置けば天然の防虫剤の完成です。
※効果は二年ほど続くと言われています。

太古の昔からある植物、銀杏。新緑の緑、紅葉の黄金色。

目でも香りでも楽しみ、そして、有効な成分も取り入れていきたいですね。 

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